Page 14 - 東京都公立大学法人 環境報告書2024
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環境マネジメントシステムの概要 環境法規制等への対応 法人では、環境法規制について調査を行い、適正な管理に取り組むことで法令を順守しています。 化学物質の適正管理 法人では、教育・研究活動において数多くの化学物質を取り扱っています。法人は、PRTR法(化学物質排出把握管理 促進法)の対象事業者に該当するため、PRTR法の第1種指定化学物質に該当する化学物質の取扱量を調査・集計し、一 定量以上のものについては、環境中への排出量及び廃棄物等としての移動量として報告しています。2023年度のPRTR 届出対象物質は、表に示す2種類でした。化学物質については、購入量、使用量、保管量を管理し、有害物質の使用量を 削減する取組を行っています。 また、都条例(化学物質適正管理条例)に基づき2023年度の適正管理化学物質の使用量等を報告しています。対象と なっている物質は、アセトンやクロロホルムなど9種類です。 2023年度PRTR法第1種指定化学物質取扱量 2023年度都条例に関する化学物質報告量 物質名 排出量 (kg/ 年 ) 移動量 (kg/ 年 ) 大気への排出 当該事業所の外への移動 クロロホルム 330 1 1 100 ノルマル-ヘキサン 170 930 物質名 使用量 (kg/ 年 ) 大気への排出量 (kg/ 年 ) 廃棄量 (kg/ 年 ) アセトン 2 000 380 1 600 塩酸 700 0 700 クロロホルム 1 400 330 1 1 100 酢酸エチル 300 40 260 ジクロロメタン 870 280 590 トルエン 130 20 110 ヘキサン 1 1 100 170 930 メタノール 1 200 250 950 硫酸 100 0 100 フロンの適正管理 フロン排出抑制法(フロン類の使用の合理化及び管理の適正化に関す る法律)に基づき、法人で保有するフロン排出抑制法の対象である業務 用のエアコン・冷凍冷蔵機器等の点検を定期的に実施しています。漏え い量の管理も適切に行っており、報告が必要な漏えい等はありませんで した。 フロン類は、エアコンや冷蔵庫の冷媒用途などさまざまな用途に活用 されてきましたが、オゾン層の破壊、地球温暖化といった地球環境への 影響が明らかになり、徹底した管理が求められています。 フロン排出抑制法で対象となる機器の管理にあたり、法令で定めてい る右表の管理方法を周知、徹底しています。 フロン排出抑制法対象機器 の管理方法 • 適切な場所への設置等 • 機器の点検 • 漏えい防止措置、修理しない ままの充填の原則禁止 • 点検等の履歴の保存等 13 


































































































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